2009年03月28日 15:21

インデックス萌えですか

今週は読んだラノベは1冊だけ。

とある魔術の禁書目録(インデックス)<1>
be809a4b.jpg

著:鎌池和馬(かまちかずま)
イラスト:灰村キヨタカ(はいむらきよたか)
電撃文庫
表紙の彼女は、本作のヒロイン”インデックス”
服が巨大な安全ピンで止めてある。今気づいた。結構芸が細かいな。
なぜ安全ピンで止めているのかは、作中で明らかになります。

アニメでやっていたなー、という事で購入。
これは何か?
インデックス萌え小説か?
確かにインデックスは可愛いけど、それだけ。
それだけの小説です。

いくらなんでもキャラ萌えだけで、16冊も続かないだろう、とは思いますが。
”ルイズ萌え”だけで十数冊も続いている『ゼロの使い魔』という前例もあるしな?。

まあこれだけだと身も蓋もないので、少々作品紹介。

『超能力』が、学問の一分野として認められ、研究されている世界。
超能力を専門に開発・研究する一大学園都市で暮らす高校生『上条当麻』(かみじょうとうま)は、右手にあらゆる超常現象を無効化する能力『幻想殺し』(イマジンブレイカー)を持っていた。

ある朝、上条当麻は寮の自室のベランダに、白い修道服の少女が引っかかっているのを見つける。
悪い魔術師から逃げている途中、足を滑らせ屋上から落っこちたのだと言う。
彼女は自らを「インデックス」と名乗り、自身の持つ10万3千冊の魔道書を狙う魔術師の結社に追われていると打ち明ける。

まあ、そんなこんなで、インデックスをめぐってバトルが勃発する訳です。
お話自体は、よくあるヒロイックファンタジー。
ただ、突っ込みどころや矛盾点がいっぱい。
通常、この手の小説は大なり小なりそういったところはあって、その辺は読み流すのがお約束ですが、この作品は度を越しています。
Amazonのレビューをさらっと見ましたが、皆さん同じ事を感じているみたいで少し安心しました。


読んで思った、疑問・矛盾点

■作中で明らかになった疑問点

・インデックスは本の記憶に脳の記憶領域の85%を使っているため、残り15%は1年で使い切ってしまう、という設定。
 →そんなバカな、と思いましたが、これは明かされましたのでよし。

・インデックスは魔法を使えない
この世界では、魔法を使えるのは普通の人間のみ。主人公上条当馬のように異能の力を持つものは、脳の回路が通常と異なるため魔法を使えないという設定。
であれば、『完全記憶能力』を持つ以外普通の人間であるインデックスが魔法を使えないっておかしくね?
と思いましたが、これも作中で解消。


■(少なくとも1巻の)作中で明らかにならなかった、疑問・矛盾点

・幻想殺し(イマジンブレイカー)の効果範囲
当初、イマジンブレイカーの効果範囲は、右手の手首より先のみ、のはずでしたが。
『ビリビリ中学生』こと御坂美琴と勝負したときも、右手以外に当たっていたらどうなっていたかわからない、旨の記述があります。
が、中盤以降はこれがあやふや。

主人公の当麻君が不幸体質なのは、「神の恵み」である幸運を右手のイマジンブレイカーが消しているから、という説明や、魔法の行使に影響を及ぼすから部屋を出て行ってくれ、というくだりとか。

本当に効果範囲が右手のみなら、これらは当てはまらないと思うのですが。
そもそも、物語の進行上、能力を右手の手首より先に限定する必要が今のところないのですが。


・インデックスは、同じ「ネセサリウス」に所属する仲間であるはずの魔術師を敵だと思い込んでいる
インデックスは1年で記憶がパンクしてしまうので、1年ごとに記憶をリフレッシュ、つまり記憶を消去しています。
で、記憶消去後初めて出会った魔術師二人を敵対勢力の魔術師だと思い込み、1年近くずーっと逃走生活をしていたらしい。
で、この魔術師二人もあえて誤解を解こうとせず、敵の振りをして追っかけまわしていたとか。
もう意味がわかりません。
神裂(かんざき)に至っては、自分はインデックスと親友だったといいながら切りつけて瀕死の重傷まで負わせていますからね。

インデックスは記憶を消去したといっても全て忘れているわけではなく、自分がネセサリウス所属のシスターであること、10万3千冊の魔道書を持つインデックスであることは覚えているので、この2人の魔導士も最初に身分証を提示するなりなんなりして、同じ組織に所属する仲間であること丁寧に説明すれば、こんな誤解は起きなかったんじゃね?
実はやっぱり敵でした、という展開がこの先あるのなら、そうかも知れませんが。


・インデックスはロンドンに居たのに、気が付いたら日本に居た
記憶を無くす前はロンドンにいたらしいです。
気が付いたら、記憶は無いわ、いきなり外国だわで大慌て。
記憶消去後、日本に運ぶ意味がわからない。
10万3千冊の魔道書を持つ重要人物なんだから、イギリス清教の本部とかで厳重に警護しとけばいいのに。
これ、今後説明あるのでしょうか?


・10万3千冊の魔道書の原本の行方
魔道書は大変に危険なものなので、インデックスに覚えさせて封印した、といいますが。
それなら、作中で当麻君が言うように、燃やしてしまえばよかったのでは?
失いたくは無いが、隠しておきたいからこそ、インデックスに覚えさせたのだと思いますが。
で、インデックスに覚えさせた後、魔道書の原本はどうしたのでしょう?
やっぱり燃やしたのか?

もし、病気や不慮の事故などでインデックスが死んでしまったらどうなるのでしょう?
そのときの為に、やっぱり原本はどこかに取ってあると思いますが。
でも原本があるならインデックスは要らないしなぁ?。



まあ、ざっとこんなところでしょうかね。
もう一度読み直せば、まだまだ出てきそうですけど。


あと、担任の「月詠小萌」(つくよみこもえ)という女の先生が、見た目は小学生にしか見えない、というのは要らない設定だと思う。
今のところ、『見た目が小学生』というのが物語りに活かされたシーンは1度もないし、きっとこの後も無いんじゃないだろうか。
こんな感じに、『この設定を使ってみたかった』だけとしか思えないのが随所にあるんですよね、この作品。


しかし、この間読んだ9Sの主人公も闘真(とうま)だったな。
字は違いますが、この名前はやっているんでしょうか。

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