2010年04月29日 10:34

MF文庫第5回新人賞受賞作2冊

そういや、本の数え方って1本、2本ではなく1冊、2冊だよな。
本なのに。ふしぎ。

最近読んだ2冊。
月・火・水の3日で2冊だから、まずまずのスコアだな。


■ラグナクラウン
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著:三門鉄狼(みかどてつろう)
イラスト:白田太(しろた だい)
レーベル:MF文庫
第5回新人賞受賞作

表紙の少女はメインキャラの一人で、自らも薔薇術(=魔法)の使い手である王女のセヴィリア。
主人公はロック君ですが、表紙には登場せず。



■あらすじとか、世界観とか
<薔薇の悪魔>によって大地を奪われた人類は、空に浮かぶ島に城塞都市を築き僅かに生存していた。
浮遊都市群のリーダーである王国の王女セヴィリアによって編成された、<薔薇の悪魔>討伐の為の私兵団に選出されたロックとその仲間達の冒険のお話。


話全般的に、何か懐かしい感じ。
1990年代のアニメとか、イメージとしてはそんなの。
主人公は単純で一本気。情に厚く仲間想いで、敵に対しても味方に対しても、見た目や過去の事で先入観や固定観念を持たない。
要するに、大人気漫画『ONE PIECE』のルフィみたいな感じだ。


この作品において魔法に相当する<薔薇術>はスタンド、というよりか、発動条件や効果対象に制限や制約を加えることにより威力がアップするところとか、『HUNTER×HUNTER』の”念”能力に近い感じか。

王女付きの侍女マツダが、主人公ロックに対して毒舌を吐いてくる辺り、「れでぃ×ばと」のヘディエっぽいんだが、まあどこかしら設定やらキャラが被るところがあるのはしょうがないだろうし、パクリとか言うつもりはない。

ストーリーは王道っちゃ王道なんだが、何か一つ目新しさが欲しかったな。
続刊も出ているみたいだけど、現状買う気はなし。



■竜王女は天に舞う
DSC040310003
著:北元あきの(きたもと あきの)
イラスト:近衛乙嗣(このえ おとつぐ)
レーベル:MF文庫

表紙の少女は、かつて主人公達の世界に侵攻してきた種族「リンドブルム」で、偉大な魔法使いマウザーの術によって7人に分割された「血塗れの竜王女」の一人、ルノア。
例によって、主人公であるシグ君の姿はない。


■世界観というか設定は、本文中より抜粋の以下
ーかのカールツァイス・マウザーは戦時中<血塗れの竜王女>と呼ばれたリンドブルムを魔術によって七人に分割して封印したという。それぞれに別の人格を与えて。七人になってしまった<血塗れの竜王女>は、封印を解いた者につき従って残りの自分自身と殺し合いをしなければならない。六人の自分を殺したものが、本当の<血塗れの竜王女>となり、マウザーの魔術から解放されるー
だそうですじゃ。

主人公のシグ君は、父親が伝説的な魔法使いで冒険者。なのに本人はあまり魔法は得意ではないとか。
魔法学校『竜の箱庭』の生徒だが、依頼を受けて魔法使いとして仕事をしたりとか、傭兵的な要素もあるらしい。この学校。
FF8のガーデンみたいな感じか?名前も「箱庭」だし。
全般的なお話のイメージは『9S』に近いかな。
あっちはSFファンタジーだけど。

表紙にも描かれている竜王女のルノアって、あんま強くないんだよな。
印象として、主人公ら学生魔法使いと同レベルくらいか。
魔法使いの始祖でもある、伝説の魔法使い「マウザー」が封印した位だから、他を圧倒する規格外の能力があるのかと思ったのに、全然違った。

これも、主人公の住む世界は雲よりも高い空に浮かぶ浮島。
雲の下の世界は誰も知らず、雲の下へと旅立って戻ってきた者はいない。
かつてその雲の下の世界から侵略してきたのが、ルノア達リンドブルムという設定。

しかしこの、「空に浮かぶ島」っていう設定は流行っているのか?
ここ最近読んだラノベの中でも、結構な割合で浮島が出てくるんだけど。
まあ確かにファンタジーっぽい設定で、使いたくなる気持ちもわからんでもないのだが。

これも続刊が出ているみたいだけど、今のところ続きを読む気はなし。


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