2010年05月29日 12:12

これは無理だな、という予感は大抵正しい

西尾維新さんの作品は、きっと自分には合わないだろうと思い敬遠して来たのですが。
今をときめくラノベ界のスーパースター、飛ぶ鳥を落とす勢いとは正にこのこと。アニメ化漫画化と破竹の勢いでヒット連発となれば流石に無視するわけもいかず、ダメ元で読んでみた。
結果、やっぱりダメでした。徹底的に合わねぇ。

■クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
DSC047820002
著:西尾維新(にしおいしん)
イラスト:take
レーベル:西尾維新文庫(?)

表紙の青髪の子は主、人公の友人で天才技術者の玖渚友(くなぎさとも)。サブタイトルの青色サヴァンってこの子のことなんだろうな。
すると「戯言遣い」は主人公ぼく(=いーちゃん)のことか?


■なげやり作品紹介
大金持ちの令嬢、赤髪イリアは自分の住む孤島に、世界でも名を馳せた様々な分野の天才と呼ばれる女性達を呼び寄せ暮らしていた。
そこに招かれることになった友人玖渚友の付き添いで島に訪れた主人公いーちゃんは、首切り殺人事件に巻き込まれ、見事これを解決する。


なんつーか全体に、「俺色んな言い回し知っているでしょう?色んな故事成句知っているでしょう?色んな文学作品知っているでしょう?」アピール全開の文章がちょっとね。
いや、確かによくご存知でいらっしゃって流石は作家だなぁとは思いますけどね。
ま、こういうの西尾維新さんに限らず、多くの作家に共通するいけ好かない特徴の一つとも言えますけどね。
村上春樹とかもそいうのが酷いですし。
作家は基本中二病なんでしょうか。

でもま、こういう「過去の文学作品からの引用」「高名な哲学者の名言」「著名な政治家の言葉」を作中に多用するのって、そういうのがぱぱっと誰の言葉かわかっちゃうインテリ層な読者からすれば面白いんだろうな、きっと。

ちょうど自分が、他作品のパロディをちりばめたアニメやラノベを読んで面白がっているようなものだろ。感覚的には。
きっと上記の様な「自称読書家」な方たちは「そんなものとは次元が違う」と顔を真っ赤にして否定するでしょうけど。


作品タイトルの「クビキリサイクル」は、確かに首切りだしリサイクルされていた。これは中々言い得て妙。ただ、サブタイトルの戯言遣いは今もって意味不明だけど。
まあこれ以上言っても作者批判にしかならないのでこの辺で止めておく。

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