2010年07月17日 22:34

で、結局ゴドーって何なの?

今日は本屋に行って、少しラノベコーナーを物色して来たのですが。
いや、やっと以前買い込んだ「GA文庫大賞受賞作」を全部読み終わったのに、もうすでに「第2回GA文庫大賞」の作品が出ているじゃないですか。これもまた読まなくちゃなー。ほんとキリがないな。


さて、それはさておき今週は読めたのは2冊。


■天川天音の否定公式
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著:葉村哲(はむら てつ)
イラスト:ほんたにかなえ
レーベル:MF文庫

表紙のピンク髪がタイトルにもなっている天川天音(あまかわあまね)。デッカイ剣を持っている事からおわかりの通り、ドッペルゲンガーとやらと戦っている人らしい。


あらすじ的なことを言えば、ドッペルゲンガーの気配を追って、美少女の天川天音が主人公の芦原雪道の学校に転校してくる。
どうも雪道はドッペルゲンガーにとって特別な存在らしく、雪道を囮にすればドッペルゲンガーが寄ってくると考えた天音にドッペルゲンーガー退治に付き合わされる、とまあそんなよくある展開。

これも、ちょっとストーリーがタルい系。
イラストも表紙は綺麗なんだけど、本文中の挿絵は微妙な感じ。
ラスト直前で明らかになるが、主人公の雪道は実は普通の人とはちょっと違うらしい。エピメテウスとかいう敵っぽいやつに「ゴドー」とか呼ばれていたし。
う~ん。なんか「シャナ」っぽくなっちゃうのか? そいう言い始めれば、この作品の「否定公式」はシャナで言うところの「自在式」だろうしな。
まあ、無理やり類似点見つけてあーだこーだ言ってもしょうがないか。

なんかタイトルに「否定」という文字が見えたので、ネガティブな感じの作品なのかなと思って買ってみたが、全然違った。
いまいちお口に合わなかったので続きは読みません。



■カンピオーネ!
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著:丈月城(たけづき じょう)
イラスト:シコルスキー
レーベル:スーパーダッシュ文庫

表紙は赤い方が、自称主人公護堂(ごどう)の愛人、イタリアの魔法使いの秘密結社の大幹部をやってらっしゃるエリカ・ブランデッリ。
いくら魔法と剣に秀でているからって、子供を幹部に取り立ててしまう辺り、その組織どうなのよって感じです。
単純な戦闘能力の強さと、組織を運営する、人を使うという事に求められるものはイコールでは無いと思いますが。

後ろの緑の巫女さんは、護堂と同じ学校に通う『媛巫女』という特別な立場にある万里谷祐理。作中でばっちり「緋袴をはいている」と書かれているのに表紙では緑色になっているのは、エリカの赤と被らないようにというイラストさんの配慮か。
このイラストのシコルスキーさん、どこかで聞いた事があると思ったら、「暗闇にヤギを探して」のイラストを描いていた人なのな。あっちはちょっとロリっぽい絵だけど、そう言われて見ると同じかな。


これもいまいち自分の琴線には触れなかった。
主人公の性格がブレている気がするんだけど、そのせいかな?
「争いは好きじゃない」と言いながら、戦いを回避可能な相手なのに、なんかよくわからん理屈をこねて戦いはじめるし。
それに、かわいいエリカ嬢に言い寄られて、自身もまんざらでもないくせに拒むのはどういことなの? 作品中でも、エリカのことを憎からず想っている的な描写があるんだけど。
たぶんだけど、1巻でこの2人がくっついちゃうと、作者的にその後の物語の展開の幅に制限が出来てしまうからじゃないかと思う。

一応あらすじ的な事をいうと、時代は現代だが、(公にされていないが)魔法や神様が存在する世界。神様を殺すと、その神様の能力を手に入れる事が出来るという設定。
主人公の草薙護堂は、世界で7人目の神殺し”カンピオーネ”だったかな? 護堂がどうしてカンピオーネになったのか(なれたのか)は作中で明らかにされていないが、多分続刊でその話をやるつもりなんだと思う。

この作者の丈月城さんは、神話やら伝承をよく調べてらっしゃるんだなーというのが読んでいてわかる。その辺はすごいと思うけど、あまり自分のお口には合いませんでした。


で、先に読んだ「天川天音の否定公式」の主人公は敵のエピメテウスに「ゴドー」と呼ばれ、カンピオーネの主人公はそのまま護堂(ごどう)というのだが。
そういや、カンピオーネにもチラっと「エピメテウス」という単語が出てきたぞ。別にそんな事でパクったパクられた言うつもりもないし、この2作品にそのような相関関係は無いと思う。
ただ、何の気なしに選んで読んだ本が、たまたま連続して似たような単語が出てきたので、不思議な縁みたいなものを感じた。ただそれだけ。
つか、ゴドーってなんのさ。ググってもサミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」しか出てこないんですが。


超ついで
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エリカ嬢の胸アップ。
目を凝らすと、うっすらとB地区が・・・。
ハイ、馬鹿ですね自分。
作品全体はあまり気に入らなかったけど、このエリカ嬢はかなりお気に入り。
主人公の事を愛していると公言しているけど、これがうまいこと組織に利用しようとかそういう下心があっての事じゃなく、多分心から言っているっぽい。その辺りが魅かれた。
自分では絶対に敵わないとわかっている”神”相手に、主人公を助ける為に命がけで立ち向かったりとか、その辺りは結構燃えた。
一見言動は男をたぶらかす「悪女」っぽく見せているくせ、実は一途なかわいらしい女の子なんですよ。

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コメント一覧

1. Posted by ヴィレイ   2010年07月18日 00:36
3 私もチェックしておきます
興味がわきました

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