2010年08月28日 13:36

なんとか大賞受賞作 2作

今週読めたのは2冊だけ。
どちらもなんとか賞受賞作。


■空色パンデミック1
DSC069040001
著:本田誠(ほんだまこと)
イラスト:庭(にわ)
レーベル:ファミ通文庫
第11回えんため大賞受賞作


1巻ねぇ。「世界を取るか、君を選ぶか」というセカイ系の話。だと見事に勘違いさせて貰いました。だよね。1巻とタイトルにあるってことは、2巻が出るってことだもんね。
「あぁ、主人公は世界よりもヒロインを選んだのか」と感慨に浸りながら読んでいたのに、結局夢落ちだもんな。
そりゃ2巻が出るんだから世界が滅ぶわけがなく、「こりゃ何かおかしいぞ?」と気付けてよかったんだよね。終盤の超展開のところで。まあそれだけ物語りに引き込まれていて、余計なことを考える余裕がなかったって事かな。

本作に登場する「空想病」って、いつ頃現れた病気なんだろう?
人類が地球に登場したときから、というのならとっくに人類は滅亡していてもおかしくないし、運良く滅亡を逃れられていたとしても、「空想病」の発症者は過去「悪魔憑き」とか何とか酷い弾圧や差別を受けそうだし、そういう歴史があれば現在でも偏見に満ちた世界になっていると思う。
そうなっていないという事は、ある程度科学や医学が発展してから突如この世界に現れた病気って事なんだろうと思うけど、そういった説明や記述はあったかな?
電車の中で読んでいるからイマイチ集中して読めなくて、その辺の記憶が曖昧。

それと、ヒロインの結衣さんは途中で「自己完結型」から「劇場型」に空想病が変異するが、「劇場型」って外出禁止じゃなかったか? なんで普通に学校に来てんの?

ADM保持者は劇場型に感染しないらしく、また空想病患者の側に長く居るとADM保持者になれると。そこまで研究が進んでいるなら、いくらでも対応策は立てられそうに思うんだけどな。全員ワクチン投与でADM保持者にするとか。

色々とツッコミ所もあるが、なかなかいい話で好きな部類。でも続きを読むかというとどうかな。自分の中では、1巻で完結しておきたい。


■ゆうれいなんか見えない!
DSC069060002
著:むらさきゆきや
イラスト:むにゅう
レーベル:GA文庫

第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
まだ第1回なのかよ。そろそろ第2回かと思っていた。
出版社のサイトを見てもそのへんよくわからないんだよな。『出版確定』とかなっていても、発売時期は明記していないからいつ出るのかわからないし。おまけに発売時には改題したりするし。


これはかなりよかった。基本ギャグ・コメディ好きの自分だが、本作はギャグ成分はほぼ無し。でも良かった。
幽霊が見えることで、友人関係で苦労してきた高校生の主人公と、強力な霊能力者の小学生の少女との恋か。
一般的には小学生と高校生はNGなんだろうが、全然変態的なところも邪な感じもないし、自分的には全然おっけー。

小中と「幽霊が見える」ということから気味悪がれ、クラスから浮いてしまった過去を持つ主人公。高校では同じ轍は踏むまいと友人の前では超常現象に否定的な態度をとっていたが、悪霊から助けてもらった恩人の依の前でも、友人の手前霊について否定的な発言をしてしまう。その時の依の顔。それを思い出し、深く後悔する主人公。いいね、こういうの大好物。
後半のハーレム展開は不要だが、最終的には正式に依とカップルになったわけだし、まあよしとしよう。
これは続きが出たら買っちゃうな。

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