2016年09月10日 19:06

【デジモノ】Bフレッツ+ぷらら 遅いと思ったらルータ再起動で回復【インターネット】

afimee

どうにもインターネットが重い。ここ1年くらい回線の遅さに悩まされてきた。
が、回線変更したわけでもプロバイダ乗り換えをしたわけでもなく、ブロードバンドルータの再起動でどうにかなった。

自分はNTT東のBフレッツ(100MマンションVDSL)+ぷららの構成でインターネットを利用している。思い起こせば1年以上前、2014年の終盤ころから回線が重くなったような記憶がある。
インターネット開通当初こそ、嬉しくてひんぱんに速度計測をしていたが。
思えばここ数年は計測した覚えがない。Webページの表示速度も目に見えて遅いし、どのくらいの速度が出ているのか測ってみた。

その結果がこれ↓
kaisen1
なんと、1Mbps以下である。バカな。携帯電話の3G以下だ。固定の光回線でこんな速度はあり得ない。あってはいけない。
以前、少なくとも「遅い」とストレスを感じ始める前は、22時以降のゴールデンタイムでも20M~25M程度は出ており、調子が良ければ40Mbpsを超えることもあった。
自宅は集合住宅であり、100M回線を分配し、宅内VDSL配線ということを考えれば、20Mbpsもでれば十分な速度であると満足していた。
だが、今はこれ。いったいこれはどうしたことか。
ということでネットで少々状況調査と、なにか対処法はないか調べてみた。



■回線使用率
自分が利用しているプロバイダの「ぷらら」では都道府県別にトラフィック情報を公開している。
これで自分の居住地の神奈川を見てみよう。

 afimee002
とりあえず回線品目「Bフレッツ」の1週間分のグラフを。なんだかRRDtoolのグラフっぽいが、まあそれはどうでもいい。
 これを見る限り、やはり夜間はトラフィックが多く22時以降はほぼ100%に達している。これは遅いわけだ。
また、明け方に計測すると20Mbpsほど出ており、グラフで見てもトラフィック量が落ちていることから現実の状況と一致する。
 ※実はここ最近、夜はネットが遅すぎるので朝早起きしてこのブログの更新を行っていた
 ※朝でも2Mbps程度しか出なかったこともあり、単純に回線の混み具合と速度は反比例とも言い難い


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 参考までに。こちらは回線品目「フレッツ光ネクスト」の神奈川県のトラフィックである。
こちらはピークタイムでもせいぜい60%程度と余裕がある。
これはもう回線が原因ということで確定か。

それにしても、キャリア回線の輻輳が事の原因であれば、キャリアやプロバイダには多くの利用者から苦情が雨あられのように来ていてもおかしくないと思う。そうでありながら1年以上も状況が改善しないということは、これはもうキャリアに改善する気がないということか。
そもそもBフレッツは何年も前に新規受付が終了している、いわば終わったサービス。NTTとしては今さらレガシーとなったBフレッツに投資して設備増強するつもりなどないのだろう。
となると、本件の解消には「光ネクスト」への乗り換えしかないのだろうか?


■プロバイダ滞留説も
さらにネットで調べると、2015年2月より解禁された回線卸しサービス「光コラボ」によりインターネット全体のトラフィックが増大しているという話もあった。
光コラボサービス開始により新たにFTTHに加入する人が急増。また、その際にはNTT系列という安心感から、「OCN」や「ぷらら」を選択する人が多い。このためOCNやぷらら利用者に「回線が遅い」と感じる人が多い、というものである。
これもある程度の説得力はある。が、自分が遅いと感じ始めたのは光コラボが始まる前からであり、時期は近くはあるが一致しない。
また、上記トラフィック状況を見る限り「光ネクスト」の方は回線に余裕があるよう見え、これが原因の可能性は薄そうだ。


■ブロードバンドルータ原因説
ネットで調べるまで知らなかったが、ネットの通信速度が遅くなったと感じたときは、ブロードバンドルータ(以降BBRと表記)を再起動する、というのは割とポピュラーな対処法のようだ。
そのときのBBRの振る舞いとしてはこうだ。回線品質が悪いとBBRは減速して通信が途切れないようにする。このため、長く使っていると少しずつ速度が遅くなる。これを再起動することによってシェーピングをクリアする、というわけだ。
しかしこれ、どうもADSLの話らしい。ADSLはノイズが乗りやすいからそういうことがあるのかもだけど。光回線では関係ない気がする。まあウチは宅内VDSL配線なので、そこでノイズが乗っている可能性は否定できないが。

また、BBR再起動で速度が回復する理由として別の興味深い記述もみつけた。O●Nさんのサポートから聞いた話、となっていたが。曰く「BBRは起動時に自動的に空いている基地局を探して接続する。このためBBRを再起動すると速度が回復することがある」というのである。
いやいや、基地局って。固定回線は収容局が決まっているのだから、自宅最寄りの収容局に接続するに決まっているだろう。携帯電話と勘違いしているんじゃないの? と正直この情報を読んだときは信じていなかった。
が、その後の自己の体験から、この説明がもっとも正解に近かったと知る。O●Nのサポートさん、疑ってすみません。


■事象解消は偶然から
回線の遅さにほとほと愛想が尽き。いつか解消されるのではと1年以上も我慢してきたが、もう限界だ。別の光コラボに乗り換えよう。今日こそIIJに申し込みするぞ! でもその前に現状のBBRの設定を、念のためスクリーンショットを撮って残して置こう。
そう考え設定を舐めていると。DHCPのプール設定で誤りを発見。これを修正し、結果反映のためBBRを再起動。
したところ、急にネットが軽くなる。体感で明らかにページの表示速度が速い。まさかこれは!? と速度計測サイトで測ってみると。
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それがこの結果である。まさかの60Mbps越え。
今まで1Mbpsも出なかったのに、いきなりどうした? 何かの間違いか?
ということで時間をおいて何度も計測したり、別の測定サイトを試したりしたがやはり同様の結果。体感的にもWebの表示は早いし、これは本当に速度が回復したとみて間違いない。
 ※測定サイトによっては70Mbpsを越えたところもあった
しかし、自分の宅内にあるVDSL装置はBフレッツ時代の古いもの。たしか装置のスペック上最大スループットは50Mbpsだったはず。なぜスペックを越えた速度がでているのでしょう? まあ早い分には文句はない。
念のためぷららのトラフィックモニタも確認。いつも通り22時以降は100%近くに張り付いている。今日だけ特別トラフィックが少ないということもなさそうだ。とするとなぜ急に速度が回復したのだろう? また、速度低下の原因は回線の輻輳ではなかったのだろうか。ひょっとして他のユーザはずっとこんな感じで、回線使用率100%の中でもきちんと使えているのだろうか。実は遅いと感じていたのは自分だけだったのでは?

この日は平日で、翌日も仕事があったため原因究明は中断。というかきちんとスピードがでるなら、原因などもはやどうでもいいというのが本音だった。


■不用意な再起動で再び低速モードに
翌日。今日も安定して50Mbps~60Mbpsのスコアを叩き出している。昨日1日限りのミラクルではなかったようだ。安心。ここで余計なことを思いつく。「そういや昨日BBRの設定をみたときに、今は使っていない固定IPアドレスの設定があったな」「後々の混乱を避けるためにも、忘れないうちにゴミ掃除しておこう」と固定IP設定を削除。そして変更の反映のためBBRは自動で再起動がかかる。すると。
それ以降ネットが重くなり。速度を計測してみると案の定1Mbps以下。ここで例のO●Nサポートさんの話を思い出す。「ルータは起動の度に接続先を探して。。。」あれって本当の話だったのか。つまり、自分は折角つかんだ『高速通信ができる接続先(以降これをソケットと呼称)』を再起動によってみすみす手放してしまったのか。
ものすごいショックですよ。1年以上もクソ遅い回線で我慢してきて、昨日やっと解消したと思ったに。それがまた元通りなんて。

「いや、でもそれならまた再起動すれば空いているソケットを掴めるはずだ」と思い直し、ここからはもう大リブート大会開催。
BBRを再起動して測定サイトで計測。「だめだ、遅い。再起動だ」 また再起動して計測、再起動して計測を何度も何度も繰り返し。7回か8回は再起動したでしょうか。「ひょっとしてあの早いソケットは何かの偶然で掴めたもので、もう二度と掴むことはできないのでは・・・」と諦めかけたころ。60Mbpsでる! やった、元の空いているソケットを掴んだぞ! 何とかなるものだ。もう二度と再起動はしないと誓った。


■まとめ
以前と比べて回線が重い、速度が出なくなった、というケースでは、ひょっとするとブロードバンドルータの再起動で解消されるかも知れないよ、ということがわかった。
また、その場合は1回2回の再起動で解消しなくても諦めずに、速度が出るようになるまでしんぼう強く再起動と速度計測を繰り返すこと。最低でも10回は再起動をするくらいの心積もりで臨むといいかもしれない。

インターネットの速度低下は本当に様々な原因が考えられるので。別の要因によって速度が出ない場合では、いくらBBRを再起動しても意味がないので徒労になってしまうが。
面倒なプロバイダの乗り換えや、ルータ、ケーブルなどの買い替えなどのようにお金がかかるわけでもないので、まずは試してみる価値はあるのではないかと。

また、ネットで調べていると明らかに利用者の勘違いとしか思えないケースもあったりして。(10G対応のLANケーブルやNICを使っていないのに、「2G回線を契約したのに1Gしか速度がでない!」と言っている人とか)
ある程度はユーザ側でも知識が必要かな~とは思った。



■おまけ
関係ないが。ぷららのトラフィックモニタを眺めていて見つけた。
福岡のグラフ。
afimee004
連日連夜の100%突破。完全に輻輳してますやん。
酷いなこれ。これは神奈川の比ではない。



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